私の家では時々外国人の学生を受け入れているが、遊んでばかりいる学生もいるが、時々目を見張るような優秀な学生も来る。あるイギリス人の学生は来たときから日本語が堪能でどうしてこんなに漢字を知っているのか不思議に思っていたが、ある時、車で町を案内していたときに難しい漢字の何事もなく読んでいた。「そこの○○を右に曲がれば着きます」と聞いたとき、すごいなと感心したことがあった。今だったらスマホで検索すればわかるが、そのときはまだアプリが普及していないときだったので驚いたのだ。聞いたら漢字検定で1級を持っているのだそうだ。一年後、彼は世界のグーグルに就職して行った。AIの技術者として雇われたのだ。その時も世界のAIのコンテストで優勝したので雇われたと話していた。彼がすごいのは自慢をする訳ではなくて、ごく当たり前のように話すことだった。

 今回のアメリカ人の19歳の学生はとにかく語学が何でもよくわかる。母国語は当たり前だが、中国語は家にきた中国人が感心するほど、発音がきれいでネイティブみたいだと感心していた。韓国語、日本語、インドネシア語ととにかく驚くほど上手に話す。日本はまだできないといいつつ、一度話したら次の日にはできていて癖のない日本で話しかけてくる。顔はアメリカ人なのにアジアの言語を何でもできるというのはやはりアメリカ人の底力ではないだろうか。日本語も満足にできず、かといって英語も思わしくない日本人なんていくらでもいるが、アジア系でもない、アングロサクソンに日本語を教えてもらう日もそんなに遠からず来るのではないだろうか。ちなみに彼女は語学は全部独学なんだそうだ。やれやれ。

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