本日付のある朝刊に日本財団の分析結果が掲載されていた。それによると、貧富の差による学力の格差は小学四年生から拡大していくという。また、さらにさかのぼって幼少期からのまっとうな生活環境の必要性も浮かんだ、と書かれている。学校の学習内容が小学校四年生から応用問題や文章問題が増え、また漢字も難しくなる、ということは以前から知られていたことだが、あらためて浮き彫りにされたということだ。
経済的に困窮している家庭では親は生活することに必死で、子供の面倒は見ていられない。小学校三年生まではまだ、学習内容が基本的なことが多いのでなんとかなるにしてもだんだん高学年になると、ついていけなくなる子が増えていく。中学生になっても漢字が読めない、計算ができない、という子が多いのはその結果だ。そして高校受験が近くなるとあわてる、という現状だ。日本財団の分析は学習面だけではなく生活面(他者と関わる力、自制心)についても触れられていた。