国語の神様と以前書いた河合先生の授業は別として、数学を教えている荒井講師の教え方も実にわかりやすい。大学を卒業したのにもかかわらず、さらに進学して当塾に来ているが、塾生だった高校生の頃から数えるとすでに8年間も関わっている。彼女の数学の教え方の素晴らしさは何と言ってもわかりやすい解説だ。よく通るゆっくりとした言葉とよく整理されている板書、実にわかりやすい。プロの数学教師でもなかなか彼女のような板書は書けないだろう。知識があってもわかりやすく教えられるというのはむずかしいことだ。それができるというのも彼女のキャリアをたどると理解できるかもしれない。小学校から国立筑波大付属で育ち、揉まれてきた経歴が今の彼女の教え方につながっているのだろう。しかも、英語も小学生からアメリカに住んでいるおばさんのところに毎年通っていたから、ネーティブのような英語を話す。やはり知性というものは簡単には身に着くものではないのだろうが、彼女を見てると実に自然にこなして何でもできるところがやはりすごい才能の持ち主と感心してしまう。