1泊2日で一人旅。行き先は滋賀県の伊吹山。そこに45年前に当時新宿の小学校で教えた子供が山小屋をやっていたからだ。今はもう孫が3人いるという。フィンランドの木材を輸入して建てたという立派な山小屋だ。琵琶湖が眼下に見える。気温が3度くらい違うのだろうか。夜は星がきれいだった。

 当時の彼女は新聞社に勤めるお父さん、教育熱心なお母さん、弟の4人家族。頭の良い彼女は中学校を受験、6,5倍の難関を突破して有名女子中学へ合格。その後同じ学校の大学を卒業した。その後が面白い。アルバイトで知り合った調理師の今のご主人と結婚。そしてご主人の故郷だった滋賀県に移住してきたというわけだ。話を聞いていて、いろいろな生き方ってあるものだなと感じた。彼女は山小屋の経営者として頑張っている姿を見て勉強ばかりが人生というわけではないと思った。

 自分がやりたいことを目指す。だからと言って学校を否定しているわけでない。基礎学力はあったほうがいいが、学校の勉強は自分の学力の一部であって全部ではない。どういう人生を歩むのかによって大学まで行ったほうがいいのか、高校だけでもいいのか異なるし、無理してみんなが行くから行くというのだけはお金の無駄だ。ドイツでは10歳で一生のコースを決めてしまうのだそうだ。勉強に向いていないとなれば、実践の道を選択するようになる。日本の場合、パン職人になるのにも大学出てもう一度専門学校に行く人は多い。それだと少なくても4,5年は無駄になる。その間に現場に出れば、十分技術を学ぶことができるという配慮だ。何も考えずに大学まで行けばいいとは決して思わない。あまり勉強が好きじゃないけれど、とりあえず高校でも行くかではなく、○○がしたいからという目的をもって高校へは進学してほしいと思う。できないとすぐ「俺、頭悪いから」というが、そんなに頭が悪いと言えるほど勉強したのかはなはだ疑問だ。正しくは「俺、勉強していないから」と訂正すべきだと思う。やってもしないで「頭が悪い」という言葉に腹が立った。