今年の共通試験の地理の問題でムーミンの出身国を問う問題が出て話題になっている。多くの学生はフィランドかノルウエー かで悩んだと思う。しかし、この問題がセンター試験として適切だったかというとかなり?だったのではないか。最近気になっていることではあるが、テレビのクイズのような問題が時々散見されるのだ。つまりある一つのテーマを取り上げて意見を問うという問題ではなく、「暗記」の切り売りのような質の悪い問題だ。地理の問題で地形から国名を充てるというのならまだしも、いかに量として雑学を暗記するということが、大学の入試に使われるというのは、日本の大学のレベルが問われるのではないかと考える。広く暗記したものが大学入試で合格というのは世界の大学レベルと競争できるものではないと考えるからである。そういえば大学名のついたクイズ番組が結構視聴率を取っているがその問題でいつもトップを取るのは日本の最高学府と言われている学生たちである。その大学の世界ランキングは15,6年ほど前は5位以内に入っていたが、今は20位にも入らない。アジアでも中国やシンガポール、オーストラリアなどの国に負けている。彼らが暗記中心の受験勉強しているかどうかはわからないが、少なくてもなんの役にも立たない暗記よりも論理をしっかり磨いているのではないと考える。こんな問題を出す教員のレベルを問われかねない。

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