時々受験生の英語のレベルが低いことに

出くわすが、よく調べてみると、他の教科は普通の学力で特別学力が低いわけではない。

原因は何かと言えば、異文化体験のなさではないかと考える。日本は日常的に日本語だけで生活できるという特殊な生活環境がある。家の中で外国語に接しているという家族は少ないのだろう。海外ではどうか?近くの中国や韓国、台湾などでは古くから海外へ出ることが普通に行われていた。「客家」と呼ばれる中国の沿岸部に住んでいた漢民族の人たちも、家族の一人を海外へ出して成功すると、家族全員が後に続いた。華僑と呼ばれる人たちは現在横浜の中華街をはじめ日本にも定着している。韓国や台湾でも留学先の1位は現在もアメリカだ。

 

かつてブラジルサンパウロで会ったお店の主人はパスポートを何枚も持っていて、最終目的地はいずれもアメリカだった。日本人にはそういうDNAはないのかと言えば、日本人もかつては負けてはいなかった。大政奉還してわずかに5年後、明治5年(1883年)にはハワイに向けて移民が出ている。最初の移民は山口県から出ている。今では日本一の長寿村で有名な周防大島だが、かつては移民の村として栄えた。ここは江戸時代には宮大工や猿回しの島で有名で、同島出身の民俗学者宮本常一の「忘れられた日本人」でも書かれているように、昔から日本全国を動く人たちだった。

その後、和歌山の三尾村からカナダへのサケ工場への出稼ぎ、九州各地と沖縄県からの南北米移民、そのうちブラジルは現在日本人の移民は約120万人にも上っている。

だから、日本人の国内志向は本当に近年になってからなのだ。しかし、英語熱が衰えたわけではない。インターネットでは毎日横文字を目にするし、ゲームもカタカナ文字にあふれている。一日の中でテレビのコマーシャルで外国人が出ているのを見ない日はない。それだけあふれているのだから、もう少し、受け入れてもいい時期に来ているのではないかと思う。2年後にはオリンピックが東京で開催される、いやおうなしでも外国人と話さなければならないだろう。道具として英語を身につける。語学のプロになるわけではないだから自分の意思が伝わればいいのだ。そのくらい気軽に考えて取り組めば、それほど難しいものではないと思うのだが・・。

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