学校選択には二つの考えがあると思う。
その一つは自分の学力から考える。もう一つはやりたいことが将来あって、その夢を実現するために高校を選択するという考え。特に都立高の場合、上下の幅が大きいためにその選択は慎重にならざるを得ないのだが、いわゆる職業科の場合、確かに入学しやすいのだが、入ってから工業科目を学ぶと、自分のやりたいこととは違うことに途中から気が付いて退学を余儀なくするという生徒が毎年多く出る。その数は毎年50人近く出る学校もあり、クラスが一つなくなる勘定である。これは商業科でも同じで、女子のように将来金融関係で働く場合はいいが、それ以外の場合、例えば大学進学の場合は普通科の生徒よりも確実に不利になることは間違いない。将来、「教員になりたい」、「薬剤師になりたい」などの場合は確実に大学を出て資格を取らなければなれない。そういう場合には普通科に行くのが最適で、入りやすいからという理由だけで職業科に行くのは危険だということを考えておく必要がある。この塾からも毎年選択を誤って進学、一年の途中で中退をして後悔をして塾に戻る生徒を何人か見ている。

 これまでやり直しができた生徒はわずかにしかいない。たいていの場合、アルバイトで稼ぎ出し、中卒のまま学校を終えてしまうことが多いようだ。私はその点をよく考えて自分の学校を決めてほしいと思う。

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