塾の役割


将棋の藤井4段が今日29連勝になった。

幼いころから指導してきた師匠の9段の話では「教えることがなかった。勝手のどんどん強くなっていった」というコメントだったが、塾も似ているなと思った。小手先のことを教えるというよりは学習本来の面白さを伝えると子供はどんどん実力をのばしていくからである。つまり学習する面白さや目的を見出すと、思いもよらないほどの力を見せてくれる。昨年中学受験のAさんもそうだった。見事第一希望の難関校に合格した。それだけではなく、入ってからも上位を維持している。中学受験でノートの取り方をしっかり身に着けた結果だと思う。もともとは特別できたわけではなく、ごく普通の子供だった。本人曰く60点ばっかりだったという。勉強を始める前に、植物を育てたり、外に出て葉っぱを取ってきては観察したりとすぐには受験勉強を始めなかった。そんな繰り返しにいつしか植物に興味を持ち、理科が得意教科になっていった。苦手な社会についてはまず日本地図から形を見てどこの県かを見つけたり,歴史のカルタ取りを毎日のようにやった。その結果、1年後には高校受験のV模擬試験でも80点を取る様になっていた。つまり、彼女の勉強は実に楽しみながらどんどん学力を上げていったのである。受験を謳っている大手の塾で案外子供が伸びないのは単純に詰め込み式の学習で興味をなくす学習をしているからである。

 

今日、中三の男子が珍しくもっと勉強したいと言って教室に来た。何回か私が補習で見ていた子供であるが、中間の結果がこれまでになく良い成績が取れて自分で「案外できる」と確信したからだと思うのだが、受験までやれば相当いい成績を残せることを伝えた。夏休みの成長を今から楽しみにしている。